日本の学校が合わない…帰国子女によくある悩みを克服した生徒インタビュー

2020.09.11

「帰国子女」という言葉を聞くと、「羨ましい」とか「海外にいただけで簡単に英語が話せる」「ずるい」というイメージを抱く人が、日本にはまだまだたくさんいます。

でも実際、千里国際の帰国生(帰国子女)の中には、海外から帰国後、日本と海外の間にある大きなカルチャーショックを感じ、「日本の学校が合わない」という悩みを抱えていた生徒が多数在籍しているのです。
もしかしたら、今後海外から日本に帰ってくる帰国子女も、同じように感じるかもしれない…
そんな圧倒的マイノリティーの帰国子女に向けて、千里国際に来て本当の自分を取り戻した生徒の体験談とアドバイスを紹介したいと思います。

今回紹介するのは、アメリカに約6年半滞在し、約2年前に日本に帰国した9年生(中学3年生)の生徒(A・Hさん)です。
英語教諭で入学広報センター長の彦坂教諭がインタビューしました。
 

彦坂教諭
「まず、どうして千里国際を受験しようと思いましたか?」

A・Hさん
『帰国後に一旦は日本の公立中学校入学したのですが、日本の学校が合いませんでした。
文化的にも合わなかったし、正直きつかったのを覚えています。』

彦坂教諭
「アメリカの文化や学習スタイルに慣れてしまったってことですか?」

A・Hさん
『そうですね、あっちの方が合っているかもしれません(笑)』

彦坂教諭
「では、日本に帰ってくるにあたり、学校選びで何か考えていたことはありますか?」

A・Hさん
『せっかく学んだ英語を忘れるのはもったいないので、英語を使える学校を探していました。』

彦坂教諭
「そうですか!実際、関西学院千里国際に入学してみてどうでしたか?」


A・Hさん
『”日本の学校”というイメージがなく、日本の学校によくある「日本人は日本人らしくしなければいけない」とか「日本人だからこうしなさい」という考えもなく、「これが常識」という感じもない。みんなそれぞれ違っていて楽しいです。
千里国際は「国際学校」なので、英語を話せる人がたくさんいるし、いろんな国から帰ってきている生徒がたくさんいるので心強いです。
海外の現地校に似ています。』

彦坂教諭
「なるほど!では、学校での勉強についてはどのように感じていますか?」

A・Hさん💬
『学校行事がたくさんあり、選択肢もたくさんあるので、最初の頃はいろんなことに参加してみようと思い、スケジュール的に結構忙しくなっていました。
自分でもちょっと無理をしてしまいましたが、徐々に慣れてきて、だんだん自分のペースに合わせられるようになり、「やりたいこと」も「やらなければいけないこと」もできるようになってきました。』

彦坂教諭
「それはいいですね!受験に向けて特別な準備はしましたか?」

A・Hさん
『勉強という勉強はしていません。
でも、面接があるということは事前に知っていたので、実際にどんな質問をされても大丈夫なようにたくさん練習をしました。
海外では、なるべく現地の人たちと関わるようにして、提出物も「出さない」ことだけはないよう、自分のできるところまでやってきました。』

彦坂教諭💬
「最後に、これから学校選びをする人たちへのアドバイスをお願いします。」

A・Hさん💬
『学校選びをするときに、なるべく自分の行きたい学校のことを調べ、学校についていろんなことを知っておくと、入学した後でも「合う」と感じられると思います。
せっかくいろんな文化を経験しているので、日本人だけの学校に行ってその文化を失うよりは、活かせる学校を探したほうがいいです。
あとは、無理やり急いで環境に慣れようとしなくても大丈夫だと思います。』


「自分に合う場所を探すこと」は大人になっても必要なスキル
日本の学校教育で窮屈と感じる1つの理由は、「日本人たるもの」「日本人は日本人らしく」という同調圧力にあります。
日本の学校に合わなくても、自分に合う場所を見つけて、自分らしく生きることは、誰しもが持つ権利。
自分と向き合って、自分に合うものを見つけていくために進路研究することは、将来自分らしく生きるために必要不可欠な「スキル」ですね!
そして彼女は、この経験を通してその「スキル」を開花させたのかもしれません。

「インターじゃないのにインターみたい!関西学院千里国際ではどんな生徒を求めているの?」の記事もオススメです。
ぜひご覧ください!

https://www.kwansei.ac.jp/sis/news/detail/77