関西学院「探究の集い」コンテスト部門で2位受賞!!

2025.12.18

 12月13日(土)に行われた関西学院「探究の集い」にて、11年生の高橋音吹さんの研究「日本の排外主義を紐解く ー在日コリアンを通しての日本の排外主義ー」が、コンテスト部門の第2位を獲得しました。研究を支えて下さった全ての皆様方に心より感謝申し上げるとともに、以下、今回の受賞を受けての生徒の感想を掲載いたします。

◯今回の研究内容について
 今回の私の研究は、日本の排外主義の形態と出自を調査して、正義論という政治哲学と呼ばれる分野の理論からその問題性を見るというものです。日本の社会、特に法や政治は本当に個人に対して権利を保障できているのでしょうか?「日本人」「外国人」という枠組みに分けるのではなく、本当の意味でただ個人の権利を守ることができているのでしょうか?その問いを日本の排外主義を見ることによって考え、まだ日本が保障できていない個人の権利を見出していくのが私の研究の目的であり、意義でもあります。
 本研究では文献研究を調査することで日本の排外主義の実態、出自を明らかにすることを試みました。そして多くの文献と書籍、論文から分析した家族主義、血統主義(国籍の付与などにおいて血統を重視する考え方)の根幹にある考えと先行研究から各位の相関関係を見出し排外主義の出自の解明にせまりました。

◯「探究の集い」に参加しての感想
 何よりも素晴らしいと感じたのはそもそも自分の研究と考えを「伝える」機会が得られたことです。目を輝かせた自分と同年代の多くの生徒たちの研究を聞き、語らい、共に考えを深められたこの機会は本当に受賞の有無に関わらず充実したものだったと思います。このような機会を得られたことは私の人生において大きな転換点になり、彼らとの交流の中での胸の熱さは忘れることもないでしょう。だからこそ是非とも「より多くの若者がこのような機会に参加してほしい」と思います。

(文責)探究科 : 菊池 康貴