卒業生講演会(卒業プロジェクト)〜後輩たちに熱いメッセージ〜


高校3年生が履修している「卒業プロジェクト」という授業で、8月27日と9月1日、本校の卒業生による講演会が開催されました。講演者として2019年卒業の武田七海さんと2011年卒業の谷修造さんが登壇し、それぞれの経験や学びを後輩たちに伝えました。
8月27日には、京都大学大学院で地球物理学を専攻されている武田七海さんを迎え、「『楽しい』を仕事にするために」をテーマにご講演いただきました。武田さんは、ハワイ大学での火山研究や京都大学での地震観測など、ご自身の研究生活を写真や動画を交えて分かりやすく紹介しました。「研究を楽しむこと」を何よりも大切にしているという言葉は、生徒たちの心に深く響いたようです。講演後の感想では、「バックアップをしっかりとる」「記録を残すことの大切さ」といった具体的なアドバイスが参考になったという声が多く聞かれました。また、目標に向かって努力し、困難を乗り越えていく姿勢に感動したという感想も寄せられ、生徒たちは自身の将来について考える良いきっかけとなりました。
9月1日には、現在外務省で活躍されている谷修造さんにご講演いただきました。谷さんは、これまでのキャリアを振り返りながら、「コンフォートゾーンの一歩外を目指そう」と後輩たちに力強く呼びかけました。就職活動での苦労話や、外務省での多様な業務経験を通じて、「知識だけでなく『知恵』を持つこと」、「好奇心こそが人生を豊かにする」といったメッセージを伝えました。生徒たちは、社会の変化に柔軟に対応する姿勢や、自分らしく生きることの重要性について深く考えさせられたようです。講演後の感想では、「自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出す勇気をもらった」、「今できることを精一杯やろうと思った」など、具体的な行動を促す刺激を受けたという声が多数寄せられました。
両講演会は、卒業生の温かい言葉と熱いメッセージによって、生徒たちにとって非常に貴重な学びの場となりました。生徒たちは、先輩方の生き方や考え方に触れることで、自らの将来に対する漠然とした不安が解消され、大学進学や学習意欲向上に繋がる大きなヒントを得ることができました。
(文責)理科:河野 光彦