夏のキャンプ「里山家族」


2025年6月30日〜7月2日、関西学院千刈キャンプにて、SOISの高校生と7年生、そしてOsaka International School(OIS)の6年生を対象とした夏のキャンプである「里山家族」を開催しました。2つの学校が合同で3日間を過ごした夏のキャンプでした!
「里山家族」とは
毎年、SISに入学した7年生全員とOIS6年生が参加する2泊3日のキャンプです。3日間のプログラムを通して、6、7年生同士、そして6、7年生と高校生リーダーが交流し、家族のような繋がりを育むことができました。6、7年生にとって言語や文化を越えて「頼れるお兄さん・お姉さん」ができることは彼・彼女らのこれからのSOIS生活をさらに充実させてくれる素晴らしい財産となったことでしょう。
「生徒が創るキャンプ」
Field Rangersという高校生リーダーが1か月半以上かけてキャンプ活動のすべてを最初から作り、当日の運営も高校生が行うSISならではの生徒主体のキャンプです。担当教員と安全管理を徹底的に行い、思い出に残る素晴らしいキャンプを毎年企画運営します。そんなリーダーの姿を見て、6、7年生たちは「SOIS生としてのあり方」を学びます。
今年も、昨年に引き続き、SISとOISの合同キャンプを、「叶(かなう)」というテーマに沿って素晴らしいプログラムを作り、運営した高校生リーダーと前向きに思いっきり楽しんでくれた6、7年生、そして、様々な面で支えて頂いた多くの方々に心から感謝します。本当にありがとうございました!
以下は、本年度の里山家族の総合責任者である「村長」を担当した高校生リーダーと参加した7年生の感想です。
(文責)里山家族・Field Rangers メインディレクター 宗正 久志
里山家族で学んだこと
12年4組 三浦 舞香
皆さんにとって、キャンプとはどのようなものでしょうか。
私は、2020年の春に千里国際中等部に入学しました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、憧れのキラキラとした中学校生活はそこにはありませんでした。オンラインで授業を受ける毎日。思うように友達作りもできずに、中学一年生が過ぎようとしていました。
そんな中、里山キャンプが開催されました。もちろんコロナウイルスの影響で、例年通りにはいかず、冬に日帰りで2日間、感染対策を徹底した上で、学校で行われるプログラムでした。ですが、当時、お互いに関わりが少なかった私たちにとっては、普段関わらない人と対面で関わることのできる活動であり、高校生の先輩達が楽しそうに活動している姿を見て、「私もいつかこんな楽しい学校生活が送れるかもしれない」という希望を持たせてくれたイベントの一つでした。
3年後、そんな私も高校生になり、ずっと憧れだったレンジャーとして6・7年生のキャンプを作る立場になりました。体験していない「夏のキャンプ」をプログラムとして作成するのはとても難しく、初めての経験に戸惑いと不安を覚えながらも、先輩の活躍に目を輝かせながら、「あの時の私と同じように、このキャンプが誰かの希望になるかもしれない」と信じて、ひとつずつ挑戦していきました。
そして、今年は、ずっと憧れだったキャンプの総合責任者である「村長」として、キャンプに携わらせていただきました。私は、「キャンプを通して全ての人が年齢や性別、言語や背景を超えて関わり、家族のような存在なれる場所を提供する」という目標を持ちながら準備期間から本番のキャンプまで活動していきました。
時には、体力的な疲労や大きな不安や責任感から逃げたくなる瞬間もありました。私の一言一言がキャンプの運営に影響を与えるという重圧の中で、立ち止まりそうになることもありました。ですが、私が村長として活動していた背景には、いつも相談に乗ってくれたレンジャーの姿があり、お互いを頼ることでまた、レンジャー同士の絆も深まっていることを実感する日々でもありました。そして何より、キャンプ最終日に「楽しかった」と声をかけてくれる6・7年生や、涙を浮かべるレンジャーの姿を見て、村長としての役目を果たすことができたのではないかと、心から感じました。
このキャンプを通して、新たな関わりが生まれ、この先も里山家族が、参加したすべての人にとってかけがえのない思い出になっていくことを願っています。
そして、皆さんの夢が「叶う」ことを、私は信じています。
最後に、このキャンプを作ることができたのは、30名の高校生レンジャー、先生方、施設の方、保護者の方、そして何より、6・7年生のキャンパーの皆さんのおかげであると思っています。たくさんのご協力、本当にありがとうございました。
里山家族を通して学んだこと・伝えたいこと
7年1組 八木秀文
全て先輩が、6・7年生を中心において、企画を考えてくれたり、キャンプ場で動いてくれた。
そんな先輩を見て、僕はレンジャーになりたいなぁと思った。
7年2組 斎藤 恵茉
協力の大切さ、みんなで笑顔で何かを行う楽しさを学びました。
7年3組 仲埜ゆい
先輩との仲を深めることができた。自然とたくさん触れ合うことができた。
あまり喋ったことがなかったこともファミリーが同じで仲良くなることができた。
友達が増えた。また、先輩の優しさや頼もしさが感じられた。