【リカタビ。】大阪国際空港(ITM)周辺でのCO₂観測活動報告

2025.08.05

 

「リカタビ。」観測チームは、この1か月以上にわたり大阪国際空港(ITM)周辺でのCO₂観測を精力的に行ってきました。6月7日、21日、28日、そして7月5日、12日の計5日間、伊丹スカイパーク、千里川土手、エアフロントオアシス下河原、ITM展望デッキ、そして再び伊丹スカイパークという、滑走路を取り囲む4か所で測定を実施しました。

これらの観測地点は、滑走路の南西、南東、北西、北東にそれぞれ位置しています。これにより、航空機の離発着が滑走路周辺のCO₂濃度にどのような影響を与えるのか、またその影響がどの方向に現れるのかを多角的に分析することができます。観測期間中は、梅雨入り前から梅雨明け後へと季節が大きく移り変わる時期と重なってしまいました。というわけで季節の変わり目で大気の状態が大きく変化した可能性を考慮し、最初の観測地である伊丹スカイパークでの再観測も行いました。

今回の観測を通じて得られたデータは、今後の詳細な分析によって、航空機が排出するCO₂の実態解明に繋がる貴重なものとなります。また、屋外での観測活動は、天候に左右される難しさや、データの取得における工夫など、多くの学びがあります。平日は学校でも同様の観測を毎日続けており、今後もCO₂の挙動について多角的に研究を進めていきます。今回の観測結果にご期待ください!

(文責)理科:河野 光彦