村田学術振興・教育財団「STEAM教育支援(B助成)」に本校の情報科プロジェクトが採択されました

2025.05.16

このたび、関西学院千里国際高等部の情報科プロジェクト「3D都市モデル『Re:Earth』で探究する社会課題の発見~高校生が挑むソーシャルグッド実現への道~」が、2025年度 村田学術振興・教育財団の「教育助成(B助成:STEAM教育支援)」に採択されました。

現代社会では、グローバル化やICT化の急速な進展により、複雑な課題に立ち向かい、新たな価値を創造できる人材の育成がこれまで以上に求められています。そうした中、STEAM教育は、総合的な能力や創造性を育むための有効なアプローチとされており、今回の助成も、未来のイノベーションを担う若い世代の育成を目的に、村田学術振興・教育財団によって行われるものです。

本プロジェクトは、高校の「情報Ⅰ」の授業の一環として実施されます。この授業では、3D都市モデルプラットフォーム「Re:Earth」を活用し、生徒たちが身近な社会課題に向き合いながら、自ら問いを立て、解決策を構想・提案する探究型の学習に取り組みます。

さらに、3D都市モデルと社会統計などの客観的データを組み合わせることで、課題を多角的に捉え、協働的な探究活動を通じて解決策を検討します。また、課題の可視化や提案の説得力を高めるため、データサイエンスの視点を取り入れた表現方法にも挑戦し、情報科における探究的な学びの深化を図ります。

本校が大切にしている「5リスペクト(自分・他の人・学習・環境・リーダーシップ)」の精神を基盤とし、生徒の自主性と創造力を引き出しながら、学びを社会へとつなげる実践を今後も継続してまいります。

このたびの助成決定に心より感謝申し上げるとともに、生徒たちが自らの可能性を広げ、未来へと踏み出すための貴重な機会として、本プロジェクトを丁寧に育ててまいります。

(文責)情報科: 西出 新也


村田学術振興・教育財団について
村田学術振興・教育財団は、株式会社村田製作所が設立40周年を機に、エレクトロニクスを中心とした科学技術の向上発展や、国際化にともなう人文・社会科学的諸課題の解決に寄与することを目的として、1985年(昭和60年)に設立された公益財団法人です。学術研究への助成や国際的な学術交流の支援などを通じて、日本の学術・文化・教育の発展に貢献しています。


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