「恋」ってなんだろう? 哲学者・苫野一徳先生と考える“本質”の時間

2025.04.30

本校高校1年生の「公共」の授業に、熊本大学教育学部准教授・苫野一徳先生をお招きしました。
苫野先生は、哲学者として数々の著作を発表し、全国の教育現場でも注目されている存在です。

今回の特別授業のテーマは、なんと——「恋」

「そもそも恋って、どういう感情?」「なぜ人は恋をするの?」「恋と愛の違いって?」
誰もが一度は向き合うテーマについて、苫野先生のナビゲートのもと、生徒たちは本質看取(ほんしつかんしゅ)のアプローチで深く考え、対話しました。

授業では、生徒たち自身の経験や感情をもとに、

  • 「嫉妬や独占欲も恋なのか?」

  • 「“片想い”でも恋と言えるのか?」

  • 「友情と恋の境界線はどこにあるのか?」 といった問いが次々と生まれ、それぞれの考えを言葉にして共有することで、「自分の中にある“恋”の定義」に向き合っていきました。

 生徒の声より:

「“恋”についてこんなに真剣に考えたのは初めてだった」
「正解がない問いだからこそ、いろんな意見を聞けて面白かった」
「相手の言葉で自分の考えが変わるってすごいことだと思った」

こうした学びを通して、生徒たちは“自分で考える”ことの面白さや、他者との違いを受け入れることの大切さを実感していました。

「公共」は社会のルールや制度を学ぶ教科であると同時に、「生きること」そのものを問い直す時間でもあります。今回の授業は、その本質を体感する貴重な機会となりました。

(文責)社会科:長尾 芙美

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