夏のキャンプ「里山家族」2024
2024年7月1〜3日、関西学院千刈キャンプにて、SOISの高校生と7年生、そしてOsaka International School(OIS)の6年生を対象とした夏のキャンプである「里山家族」を開催しました。2つの学校が合同で3日間を過ごした夏のキャンプでした!
「里山家族」とは
毎年、SISに入学した7年生全員とOIS6年生が参加する2泊3日のキャンプです。3日間のプログラムを通して、6、7年生同士、そして6、7年生と高校生リーダーが交流し、家族のような繋がりを育むことができました。6、7年生にとって言語や文化を越えて「頼れるお兄さん・お姉さん」ができることは彼・彼女らのこれからのSOIS生活をさらに充実させてくれる素晴らしい財産となったことでしょう。
「生徒が創るキャンプ」
Field Rangersという高校生リーダーが1か月半以上かけてキャンプ活動のすべてを最初から作り、当日の運営も高校生が行うSISならではの生徒主体のキャンプです。担当教員と安全管理を徹底的に行い、思い出に残る素晴らしいキャンプを毎年企画運営します。そんなリーダーの姿を見て、6、7年生たちは「SOIS生としてのあり方」を学びます。
今年も、昨年に引き続き、SISとOISの合同キャンプを、「咲(さく)」というテーマに沿って素晴らしいプログラムを作り、運営した高校生リーダーと前向きに思いっきり楽しんでくれた6、7年生、そして、様々な面で支えて頂いた多くの方々に心から感謝します。本当にありがとうございました!
以下は、本年度の里山家族の総合責任者である「村長」を担当した高校生リーダーと参加した7年生の感想です。
里山家族・Field Rangers メインディレクター 宗正 久志
里山家族で学んだこと
12年2組 津野和奏
里山家族には二つの顔があります。キャンパーとして参加する里山家族、リーダーとして参加する里山家族です。私はどちらも含め、里山家族に4年間参加させていただきました。4年間体験した里山家族にはどれも、違う目標があり、学びがあり、感動があり、それぞれ形も色も音色も違う芸術作品のようでした。しかし共通して、里山家族にはキャンパーの笑顔という目的がありました。
リーダーとして里山家族を3年間経験させていただきましたが、正直にリーダーとしての里山家族は大変しんどいです。仕事量や体力の消耗も多い上、学業と両立しなければなりません。大きな責任感から逃げたくなることもあります。しかし、達成感や楽しさはそれを上回るものです。3年間止めることなくレンジャーを続けられたのは、しんどいという思いに勝る価値があり、それを次に繋げていきたいという思いのためです。里山家族は、同じ想いを持つ約30人の仲間とそれを支える先生方との繋がりを身に染みて感じ、仲間の新しい一面を知ることができ、自分と全く違う特徴を持つ仲間を信頼することができる、そんなキャンプです。誰しもが違う色を持つはずなのに、同じ目的を持つことで、混ぜても決して濁ることがない、それが里山家族です。
私は今年度の里山家族で村長という、キャンプの総合責任者という立場で携わらせて頂きました。私がキャンパーとして参加した際に、自分とはほど遠い存在であると感じた高校生リーダーに強い憧れを持ちました。その際に村長をしていたリーダーには、この学校の魅力を教わり、不安だった学校生活も期待に変わりました。当時7年生として参加した際に、私が村長を勤めるのだと強く思っておりました。そのため、憧れ続けた村長として、自分の経験した以上の里山家族を作り上げていくことに、緊張と責任感がありました。
このキャンプは、キャンパーが最高に楽しめるキャンプを作り、SOISを自分の羽ばたける場所であると感じてもらうことが一番の目標です。その上で、リーダー自身も羽ばたける環境にすることも重要です。そのため、過去3年間リーダーとしてもキャンパーとしても参加した経験や反省点を活かし、最高のキャンプを作り上げるために120%の力を出すことが可能な、安心できる環境をリーダーに提供することが今回の私の目標でした。
全員の120%の力を引き出すことができるのは、村長である私です。その環境があるからこそ、仲間の個性を知り、それを信頼することが可能になると考えています。その環境を作り上げていく際、困難なこともありました。全員の意識を高めながら楽しめる環境という、柔らかい空気の中に引き締まった空気感を作っていくのが困難でした。自分1人で作り上げることは決してできません。仲間との協力や信頼の輪というものを広げていく感覚で、その環境が出来上がっていったのではないかと思います。
総合責任者という立場は今まで経験したことのない感覚に包まれていました。とにかく足場が悪かったです。心の中のどこかで這い上がろうと必死な自分と、任せてという表向きの顔との戦いがあり、責任感と緊張の中にふわふわと宙に浮いている感覚がありました。しかし、キャンプに関わる全員の顔が笑顔になっていた時、村長の立場だからこそ感じられる成功体験がありました。キャンプ最終日にリーダーもキャンパーも感動の涙を浮かべて一体になっている様子を見て、自分は初めて地面に足をつけることができました。しっかりと足を地につけて前に立つことができました。
里山家族は目的達成の上で生まれる葛藤など様々な感情に揺さぶられながら、多くの人の魅力に囲まれ、自分自身の個人を成長させてくれます。様々な視点で、多くの人々と関わりを持つことができる、それが里山家族の素晴らしさです。その中で生まれる感情は一生物です。それを一緒に取り組む仲間と唯一無二の里山家族を作り上げていくのです。
最後に、里山家族に共に携わってくださったリーダーの皆さん、参加者の皆様、支えてくださった先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
里山家族を通して学んだこと・伝えたいこと
7年1組 藪野寧音
レンジャーさん、私たちのためにいろいろな面白い企画を立ててくれて、ありがとうございました。
最初は先輩たちや他のクラスの子たちと仲良くできるかなと思っていたけど、どうやったら仲良くなるかとか、コミュニケーショ等の人間性について学べました!
また、火を起こすのは初めてだったけど、土井先生や先輩たちにコツを教えてもらって火を一人で起こせるぐらい自信を持つことができました。
7年生でこのキャンプに参加するのは最初で最後だけど、10年生になったら今の先輩たち(企画する側)の立場で参加してプログラマーか今回自分達とずっと一緒にいてくれたペアレンツになってみたいです!また学校で先輩たちに会ったら話しかけます✨
7年2組 牧内理愛
私はこの3日間の里山キャンプで「5 Respects」の大切さについて学びました。
・”Respect for self 自分を大切に”これは自分の個性を活かしながら、どんどんチャレンジすることに繋がります。
・“Respect for others 他人を大切に”これは他の人と関わりや他の人を大切にしながら進んでいくということに繋がります。
・“Respect for leaning 学習を大切に”これは勉強だけでなく、自分に必要な知識を大切にすることでRespect for selfにも繋がります。
・“Respect for environment 環境を大切に” これは今深刻な問題となっている「地球温暖化」について考えるとっても良い機会となり、地球環境を改善することに繋がります。
・“Respect for leadership リーダーシップを大切に”これはリーダーとして過ごすためのパワーを補うと同時にリーダーを支えるという生きていく上で、とっても大切な力となることに繋がります。
このように、私はこのSOISで大切にしている5 Respectsの大切さをキャンプを通して再確認することができました。
そのようなチャンスを作ってくれた村長、女房、管理人の3人のメインを初め、私たち6・7年のそばに常にいてくれ、支えてくれたペアレンツのみんな、この3日間の里山キャンプのプログラムを考えてくれたプログラマーのみんな、私たちが困った時とかにすぐにかけつけてくれたヒーローのみんな、そして、私たちが楽しめるようにと付き添ってくれたたくさんの先生方とキャンプ場を貸してくださった施設の方、この文章に書ききれないほどとても感謝しています。
そして、今回の里山キャンプで私自身の夢が1つ増えました。
それは、私も3年後の10年生にはレンジャーになり、それからさらに2年後の12年生では里山キャンプで村長になるという夢です。
この夢は、今回の里山キャンプを作り上げてくれたレンジャーさん、先生、施設の方々がいてくれたからこそできた夢です。
このような素敵な夢を与えてくれて、本当にありがとうございました!
私は、何も分からなかった私たちに常に寄り添っていてくれた、いつも優しいレンジャーさんのような素敵な人になりたいです
7年3組 髙田依里奈
私が2泊3日の里山キャンプで学んだことは、友達との協力の大切さです。
今回のキャンプは協力しながらスタンプラリーをしたり、普段はできない火起こしの体験ができました。特に火起こしは班のみんなで協力し合うことで調理などが順調に進められたと思います。このキャンプを通して改めて協力がいかに大切かを学べました。
また、今回初めての千里国際でのキャンプで高校生の先輩方と話したり、一緒に色々なイベントができて、とても楽しかったし、貴重な体験でした!
私たちのために素晴らしいキャンプを計画してくれたレンジャーさんたちに感謝しています。