SDGs for Children 冬休みの活動報告

2024.01.12

 以前ユニクロの「届けよう服の力プロジェクト」で協力をいただいた豊中市立大池小学校の5年生4クラスへ12月18日と19日に出張授業へ、20日には一般社団法人ソーシャルギルドさんに紹介していただき豊中市立上野小学校6年生5クラスへ12月20日に出張授業へ行ってきました。


 3日間連続の出張授業で、最初の2日間は昨年もお話をさせていただいた動物愛護に関する内容でワークショップを開催しました。保護活動の団体から犬や猫を家庭に迎え入れた生徒もおり、1年前と比べて大きくなっている様子を交えながら話をしました。

 また、3日目の小学校ではジェンダー問題に関して45分で6年生と考えるワークショップを実施し、実施後には6年生の教室で小学生と一緒に給食をいただくこともできました。なんとクリスマスメニューだったので、クラブ生徒は大興奮でした。

 また、今後もこのような活動を実践していきたいと考えています。出張授業を受けてくださった小学校の先生方、大変お世話になりました。また、小学生の皆さん、一緒にSDGsについて考えることができて楽しかったです。

(文責) SDGs for Children顧問:長尾芙美
 



【参加した生徒の感想】


・今回、初めて小学校のワークショップに参加しましたが、とても楽しかったのと同時に、精神的な疲れが物凄くありました。喩えるならば、元気一杯のペンギンたちのホームグラウンドに来たかのような感じでした。微笑ましい時もあれば、餌を求めてくるかのような熱量をぶつけられ、私は同じ熱量を返すのに必死でした。その点、小学校の先生は本当に偉大だなと、今までの小学校の先生たちに心の中で感謝しました。しかし、一生懸命、真摯にディスカッションに向き合ってくれた小学生たちのひたむきな態度のおかげで、なんとか最後まで笑顔で話すことができました。


・普段小学生との関わりをあまり持ちませんが、今回たくさんの小学生とお話ができてすごく楽しかったです。大池小学校の小学生は皆、幼いながらSDGsの環境問題について意欲的で既に様々な知識を持っていてすごく感心しました。自分が小学生の頃はそんな関心全くなかったのに素晴らしいと思いました。小学生のみんな私たちだと考えられないような新しいアイデアをたくさん持っていて発想が自由でいいなと思いました。


・本当に面白いのが、私たちの年齢では思いつかないような物事の考え方や価値観が湧くように溢れ出てきて、終始笑いっぱなしでした。また小学生は子供だと思っていましたが、根本まで深く関わっていくと意外と冷静で筋の通った自分の考えを強く持っている子が多く感動しました。また機会を増やして行きたいです!

・前回参加した際よりも喋りや盛り上げ方が上達していたなと感じたのと裏腹に慣れてきたということがあり、最後の方気を抜いてしまったところがあるなと感じました。小学生に教える立場として中々静かになってくれなかったり、話を理解してくれなかったり、答えに誘導しようとしても難しいところがありましたがみんなが自分たちで出したアイディアを前で発表している所を見ると、とてもうれしくなり私たちが行った授業の意味を感じることが出来ました。また、知的障害を持った子が自分の班にいたとき少しでも理解してもらいたくていろいろな方法を試したら名前を呼んでくれたことがとてもうれしくて印象に残っています。小学生には難しいところもあったかもしれませんが理解しようとしてくれている姿勢を見て私もこれからもっと精進していきたいなと思いました。これからもたくさん授業をさせて頂く機会があると思いますが、昨日今日明日で学んだことを活かしてどんどん自分の長所を伸ばし、短所さえも長所にしていけたらなと思います


・クイズをするとやはり盛り上がるということを改めて感じました。クイズをして場が盛り上がることで、パーティシペーションも上がったように感じたので、ジェンダーなど他のトピックを扱うときも、クイズを数個入れるとよいかなと思います。書く手がなかなか動かない・進まない子にどう声をかけてどんなヒントを出せばよいかは、ワークショップを何度経験してもやはり難しいものだなと感じました。ヒントを出すと「あ!」と言ってすぐに書き始める子もいたけれど、助言してもなお動き出せない子もいて、今回はそういう子はわたしは黙って見守ったけれど、それでよかったのかなあと不安に感じるところもあります。けれど、タイムキープなどうまくいったところもあったので、総括的にはよいワークショップができたかなと思います。

・6年生は考えの視点が5年生よりも広いなと感心しました。特に顕著だったのは、文章量の違いです。6年生は長文を書いていたのに対して、5年生たちは一単語や短い文章で書いていたので、新鮮な気づきを与えてくれました。私自身のパフォーマンスに関しては、緊張がほぐれて、あまりかしこまりすぎず、話せていたかなと思います。けれども、グループディスカッションの時は考えに悩んでいる生徒に対し、割と強引に「こういうこと書いたらいいんじゃない」と付箋に書くことを強要していたかも知れなかったので、そこはちゃんと生徒たちの主体性や考えのペースに寄り添わなければいけないなと反省しています。そして、クラブ全体の反省点はディスカッションの議題をはっきりと提示しなければいけないなと、この三日間の経験を通じ、思いました。例えば、今日だったら、メンバーがディスカッションが始まるのと同時に、黒板に話してほしいことと、キーワードの簡単な定義を書いてくれたことを、私たちがスライドで書いていれば、もっとスムーズになったのかなと思いました。もう一つは、アイスブレイク的なアクティビティーを一つ入れてもよかったかなと、今日の時間配分を見て思いました。何故ならば、最初の掴みがあまりなかったので、グループでのディスカッションの時に、どういう距離感であれば良いのかがちょっと分からなくなってしまいました。三日間本当に楽しく、新鮮な気づきを小学生たちから貰いました。この反省点を生かし、今後のクラブ活動にも励んでいきたいです。