高等部探究学習科:「Field Study 地域創生と演劇」”空き家”と”演劇”を通した地域活性

2023.07.11

 本校では高等部3年間における探究プログラムを「SGC(SOIS Global Citizenship)プログラム」と呼称し、個人の興味関心に応じた探究活動を日々の授業を通して実現しています。高等部2年生が全員履修する「フィールドスタディ&リサーチデザイン」の授業では、高等部1年次に「知の探究」にて身につけた研究手法をもとに、10のグループに分かれて自分の興味関心に合わせた探究活動を行なっていきます。

 そのうちのひとつである「地域創生と演劇」のチームでは、地域創生の対象として「大阪府八尾市」を設定し、八尾市で活動されている地元企業である「株式会社空き家総合研究所」の皆さんとともに八尾市における地域活性についてみんなで考えました。空き家総研は「空き家」や「演劇」などによる地域活性を目指している企業で、およそ2ヶ月間にわたり生徒とともに八尾市の地域活性プランを考えていただきました。

 7/7(金)には、実際に八尾市にて現地踏査が行われました。生徒たちは八尾市の空き家を実際に見学し、空き家総研の担当者の方から八尾市に残る社会課題や、それに対して会社として取り組んでいることについてのレクチャーを受けました。また午後からは八尾市の企業連携コンソーシアム施設「みせるばやお」に移動し、空き家総研が実際に運営している演劇ワークショップを体験し、演劇を通した地域活性の方策について学びました。また、最後はグループに分かれて用意してきた八尾市における空き家改造計画を空き家総研の担当者の方に対してプレゼンし、ディスカッションを行いました。

 生徒グループからは、増加を続ける八尾市の空き家と八尾市に残る社会問題を結びつけ、「若い世代でも気軽に立ち寄ることができるようなカフェを運営する」「麻雀などを通し、全世代がともに遊べるような施設を作る」などのアイデアが出され、またそのために必要な資金や事業の継続性などについても話し合われました。空き家総研の担当者の方からは生徒のアイデアに対して事業者としての意見が述べられるとともに、事業を行う際の心構えや、地域活性における地元企業の役割などについてお話をいただきました。

(文責)探究学習科:菊池 康貴

 

【関連リンク】

株式会社空き家総合研究所