探究の授業で演劇ワークショップを行いました
1/19(木)・1/26(木)の2日間にわたり、10年生「知の探究」の時間にて、一般社団法人フリンジシアターアソシエーションの皆さんをお招きして演劇ワークショップの授業が行われました。フリンジシアターアソシエーションは京都を拠点に活動する団体で、【舞台芸術が身近に在る】をモットーに、演劇教育の普及活動に取り組んでおられます。
今回の授業は「演劇」を通して「奉仕(Service)」の精神を学ぶことを主目的としており、「集団における人間形成の仕事」である演劇教育を通して関西学院のスクールモットーである“Mastery for Service”について深く考えることを目指しました。1時間目の授業では様々な演劇ワークショップを通して「表現」することの大切さや、工夫のやり方について学びました。そして2時間目の授業では、グループに分かれて作成したミニコントを発表し、どうすれば自分たちの考えを他者に伝えることができるか、また観客を意識した舞台作りについて考えることができました。
このような「演劇」という双方向コミュニケーションの営みを通して、生徒たちは「奉仕(Service)」の精神を学び、また“Mastery for Service”について深く考えることができたと思います。なお、この授業は一般社団法人キリスト教学校教育同盟 2022年度キリスト教学校教育振興助成事業の一環として行われました。
(文責)探究学習科:菊池 康貴
(生徒の感想)
・今まで私は人の前で演技をすることが恥ずかしいし、自分の意見を正しく伝えることが苦手なので、人とコミニュケーションを取る際は必要最低限しか話さなかったのですが、逆に今回は相手がわかるまで話し合ったり、お互いに考えて、相違がないように伝えることが大切なんだなと考えが変わりました。
・「相手に何かを伝える」際に、大切なことは情報量が多すぎないようにシンプルに要点を伝えることだと思います。また、相手の反応を確認しながら時系列に伝えることで、より相手に分かりやすく伝えることが可能になるのではないかと考えました。相手に伝える上で抑揚をつけたり、ジェスチャーを利用したりすることも効果的だと思います。
・「相手に何かを伝える」際に、大切だな大事だなと思ったのは、即興性と対応力です。今回、「ナイフとフォーク」のアクティビティーではお題は表現する10秒前に伝えられていたので、その場でどう表現するか、ペアやグループだったら誰がどの役割をするのかなどを相談せずに、頭の中で考えたりしました。また、型に当てはめて表現することができないお題も多かったので、それぞれが違う表現の仕方を工夫してその場で作り出していました。他にも、ペアやグループで表現するときは、意思疎通がとても重要になってくるなと思いました。即興ですぐに表現しなければいけない分、相談をする時間がないため、話さなくて伝わる表現の仕方を、目を見合って一瞬でどうするかを判断することが多くあった気がします。