【リカタビ。探究】東京大学+外務省+文部科学省を訪問しました
12月22~23日,関西学院千里国際高等部の生徒と,併設の大阪インターナショナルスクールの生徒の計4名が,「リカタビ。」プロジェクトの活動で,東京の関連機関への訪問を行いました。
1日目の最初は,東京大学理学部の山内薫教授の研究室を訪問させていただきました。訪問の前に東大構内も見学し,安田講堂地下の中央食堂で昼食をいただきました。山内先生は本校で使っている化学の教科書(第一学習社)の筆頭著作者の方です。紫綬褒章を受章され世界でも活躍されている山内先生からは,今行われている最先端研究の説明を英語も混じえ丁寧にしていただき,実験装置のご紹介もいただきました。生徒たちは,とても高度な内容を熱心に学び取っていた様子でした。その後,先生に東大弥生門まで送っていただき,お礼を告げて外務省へと向かいました。
外務省では,プレスルームにお通しいただきました。テレビで見る会見と同じ場所に生徒たちは感激した様子でした。その後,説明を受けた後,会議室に移り外務省での仕事内容などを聞かせていただきました。また,中東から戻ってこられた外交官の方に,生徒たちからたくさん質問をさせていただき,たいへん興味深い話を伺うことができました。
銀座で宿泊した後,2日目は文部科学省を訪問しました。日本の教育の歴史などを学んだあと,大臣官房国際課でIB関係のお仕事をされている職員の方と懇談をさせていただきました。生徒たちから,お仕事の内容や教育の話などを質問させていただき,充実した時間を過ごすことができました。
文科省見学プログラムの後,そのまま上階のオフィスに行き,国際戦略企画官(ユネスコ国内事務局次長)の白井 俊 様に面会をさせていただきました。白井様は「OECD Education2030 プロジェクトが描く教育の未来 ― エージェンシー、資質・能力とカリキュラム」ミネルヴァ書房(2020)の著者の方です。フランスのパリでOECD事務局のアナリストとして活躍され,その後も政府のナショナルコーディネーターとして携わっておられます。今回,訪問させていただき,世界における教育の趨勢や日本における教育問題,そして「探究」に対する取り組み方について,他OECD諸国との違いなどを教えていただくことができました。
今回の東京訪問は,本校「リカタビ。」の活動でCOVIDが続く中,初めての試みでしたが,たいへん学びの深まる充実した内容となりました。今後もぜひ継続して参りたいと思います。
担当:河野光彦