アドビと提携、情報科「データサイエンス」授業カリキュラムを共同開発
この度、関西学院千里国際高等部は、アドビ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:神谷知信、以下 アドビ)と提携し、本校のwebサイトの来訪者データを分析した上で、課題発見から解決アイデア策定までのプロセスを学ぶ情報科「データサイエンス」授業のカリキュラムを共同で開発しました。高等部の情報科目を履修する生徒を対象に2022年11月から2023年3月にかけて授業を行います。
生徒たちはアドビのweb分析ツール「Adobe Analytics」を活用して自校の入学検討者向けwebサイトの来訪者データを分析し、課題を見つけ解決アイディアを立案します。そしてプロトタイピングツール「Adobe XD」でプロトタイプを作成、プレゼンテーションを行います。生徒間の共有や意見交換、担当教員およびアドビの専門的観点からのフィードバックを受け、複数回の改善を行ったうえで、最終案をアウトプットします。こうした分析、課題発見、解決策の検討、プレゼンテーションまでの一連のプロセスを学ぶことで、情報社会を構成するデータに着目し、主体的にかかわることのできる人材の育成を目指します。
本校のアドビツールを活用したクリエイティブデジタルリテラシー環境
関西学院千里国際高等部「データサイエンス (2022W)」概要
授業期間:2022年11月下旬~2023年3月上旬
対 象:高等部10~12年生(20~25人)
担当教員:西出 新也(情報科主任)
予定内容:オリエンテーションとゴール設定、プロトタイプツール「Adobe XD」の使い方、学校Webサイト改善アイディア出しと振り返り、データ分析の基礎理解、「Adobe Analytics」の使い方など全35時間
使用ソフトウェア:Adobe Analytics、Adobe XD
【アドビ株式会社 マーケティング本部長( Adobe Express & エデュケーション )の小池晴子さんコメント】
「この度、関西学院千里国際高等部様と情報科のカリキュラムを共同開発し、授業を実施できることを大変喜ばしく思います。この共創プロジェクトは、データサイエンススキルとデジタルクリエイティブスキルの両方を活用し創造的な問題解決に取り組むという、未来に生きる生徒の皆さんの将来に役立つ実践的な授業です。この授業を受講される生徒の皆さんが、データを見ることで課題解決アイディアの精度を高め、チームで協力しながらアイディアを実現するプロセスの楽しさを感じてくださることと期待しています。」
【アドビ株式会社 シニアソリューションアーキテクト, 全社横断教育プロジェクトリーダー 小泉幸久さんコメント】
「私達がお客様とのビジネスを通し実際に培ってきた、データ分野におけるナレッジ、ソリューションや思考法を、生徒の皆さんに実際の授業としてお届けする場をご提供いただき、萩原伸郎校長先生、西出先生をはじめ関西学院千里国際高等部様には改めまして感謝申し上げます。与えられた課題に取り組むだけでなく、自ら課題を発見、設定し、解決する力を伸ばす事により、生徒の皆さんの将来の進路を拡げる一助となればと考えており、ワクワクする授業の実施に向けて尽力させていただきます。」
【関西学院千里国際中等部・高等部 萩原伸郎 校長コメント】
「今、学習活動や学校の機能をCo-agencyという視点で改革していくことが重要になっています。Agencyとは “It is about acting rather than being acted upon. (OECD 2019)” と説明されるように、子どもたちが課題に直接働きかける主体的な学習や生活の形態です。まさに今回のカリキュラムの共同開発が、学習を通して子どもたちがデータ分析から課題を見つけ解決案を導き出すという展開を基盤にしていることに胸が躍ります。私たちの学校のwebサイトのランディングページの動画は12年生の作品です。すでにAgencyの思想を取り入れていますが、さらに、子どもたち、学校コミュニティ、アドビ、地域社会がCo-agency を有機的に生み出してすばらしい学習活動が展開されることを期待しています。」
プレスリリース情報
アドビ、学校のwebサイト来訪者データの分析を行う高校情報科の授業「データサイエンス」カリキュラムを関西学院千里国際高等部と共同開発
~Adobe Analyticsを活用したデータに基づく課題解決を図る社会とつながる学びの機会を提供~
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202206/20220630_kwansei-gakuin.html
アドビ、日本のデジタル課題への取り組みを発表
~「クリエイティブ デジタル リテラシー」人材の育成を加速~
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202206/20220630_initiatives-to-address-digital-challenges.html