高等部理科:Biology a「ウニの受精の瞬間と発生」

2022.07.01

「タコノマクラ」というウニの仲間の受精の瞬間と、その後の発生過程を観察しました。ウニの未受精卵と精子は「海と日本PROJECT」の一環として、お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所から提供して頂きました。

スライドガラス上の未受精卵に、ピペットで精子を加え、その後の変化を観察します。生徒は受精の瞬間を見逃さないよう真剣な眼差しで顕微鏡を覗き込んでいました。受精が成功すれば、卵割という細胞分裂が始まります。ウニの胚が幼生に発生する過程を毎日観察し、写真や動画とともに詳細に記録しました。


 

【生徒の観察記録】

綺麗な丸い卵の周りには、すばやく動き回っている精子が沢山いた。 何秒か経つと、卵1つに精子1つが入っていくおかげで、受精膜が作られる場面を見ることができた。受精膜は自然に広がっていき、周りにいる精子らは受精膜にぶつかって入れないような動きをしているようだった。

【生徒の感想】

・卵があるところに精子の希釈液を数滴垂らすと、精子が一気に卵に向かっていき、あっという間に受精膜が形成される様子も確認できて面白かったです。

幼生の最終段階のプルテウス幼生期にたどり着くまでの形態を顕微鏡を通して確認できたので、本当に嬉しかったです。

・自分のシャーレのウニがいい感じに成長していて嬉しい。

見るたびに個体の形やあり方が変化しているのを見るのが面白かった。


 

海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験2022年夏 タコノマクラ 

理科:小藤佳子