夏のDay camp「里山家族2021」

2021.08.27

「里山家族」とは

 去る2021年7月3日-5日、本キャンパスにて、本校の高校生と7年生を対象とした交流イベントである「里山家族」を開催しました。

 本来なら、夏休みに、大阪の南、紀泉わいわい村を舞台に、入学した7年生全員が必修で参加する2泊3日のキャンプです。今年度に関しては、残念ながら、そのような宿泊プログラムの開催はかないませんでしたが、それでも3日間の日帰りのプログラムを通して、7年生同士、そして7年生と高校生リーダーが交流し、家族のような繋がりを育むことができました。7年生にとって「頼れるお兄さん・お姉さん」ができることは彼・彼女らのこれからのSIS生活をさらに充実させてくれる素晴らしい財産となったことでしょう。

 

「生徒が創るキャンプ」

 Field Rangersという高校生リーダーが1か月以上かけてキャンプ活動のすべてを最初から作り、当日の運営も高校生が行うSISならではの生徒主体のキャンプです。担当教員と安全管理を徹底的に行い、思い出に残る素晴らしいキャンプを毎年企画運営します。そんなリーダーの姿を見て、7年生たちは「SIS生としてのあり方」を学びます。

 今年の厳しい状況下でも「彩(いろどり)」をテーマに、素晴らしいプログラムを作り、運営した高校生リーダーと前向きに思いっきり楽しんでくれた7年生、そして、様々な面で支えて頂いた多くの方々に心から感謝します。本当にありがとうございました!

 以下は、本年度の里山家族の総合責任者である「村長」を担当した高校生リーダーと参加した7年生の感想です。



里山家族で学んだこと

 

12年3組 牛原杏奈

 

 高校生最後の里山家族は3年間楽しんだフィールドレンジャーとしての総仕上げでした。7年生と共に過ごした3日間はもちろん、当日までの準備期間の1ヶ月半でできた貴重な体験から、いろいろなことを学びました。コロナ禍のため、昨年に続き学校で開催され、安全面に気を配りながら、尚且つ、キャンプ場ではなく、過ごし慣れた場所で、いかに7年生を楽しませることができるか、など課題も多かったのですが、その分得た経験は豊富でした。今年のテーマの「彩(いろどり)」はそれぞれの個性や輝きを意味し、私には「7年生が互いの彩を知り、これからの学校生活を自分らしく彩ってほしい」という想いがありました。この想いは、3年間レンジャーを務めた自分自身にも当てはまるもので、村長として「自分の色で周りを彩ること」と「仲間の彩を理解すること」の大切さを学びました。  私は今まで30人というような大きな組織のリーダーを務めた経験がなく、全員で一つになるためには何が必要かということを考えることが、1ヶ月半の準備期間中の私の最大のテーマでした。会議中に全員の表情を伺うことが難しく、初めは前に立つことも怖いと感じることがありました。同じように感じる仲間もいたため、会議中に誰が発表しようと全員で返事をするというルールをみんなで決めました。このような決め事があれば会議中の雰囲気が明るくなることを期待していましたが、上手くいかない時もあり、暗い雰囲気をどのように変えて、全員が楽しみつつ仕事ができるようになるかが、私にとって悩みでもあり、村長としての課題でもありました。その答えは自分自身の彩でした。自分が明るく周りに声をかけることが一番雰囲気を変えられるということと、私が怖がっていては誰もついてきてくれないことに気がつきました。そのことから「自分の色で周りを彩ること」がいかに大切かを学んだのです。私は誰とでも明るく話すことが得意なのに、それを忘れて必死になっていたので、私らしい村長になるために自分の色を最大限に生かし、明るい色の雰囲気に仲間が彩られてほしいと思いました。

  2つ目の大切な学びは、相談されることを待つのではなく、誰よりも先に抱えている問題に気がつくこと、気遣うことができるようになるため、「仲間の彩を理解することが大切だ」ということです。レンジャー全員が彩を放ち輝くことのできる里山家族にしたいと願い、みんなの想いが汲み取れるよう、できるかぎり一人一人とたくさん話すことを心がけていました。それでも、悩んでいる仲間に気が付けない時などは、村長としての役割を果たせていないと感じ、悔しい思いをしました。しかし、私がそこで一人落ち込んでいても何も変わらないので、常にみんなとよく話し合い、それぞれを理解し、誰にとっても親しみやすく近い存在であることを意識して毎回会議に出席しました。私だけでなく、レンジャーそれぞれが互いに理解し合い、気遣うことで仲が深まり、どんな時もみんなで支え合うことができたと思います。良い雰囲気の中、それぞれが自分の持ち場で輝き、7年生の彩を十分に引き出せたと感じられた時、レンジャー全員で輝くという目標が達成されたと確信しました。

 学校生活最後の里山家族は私にとって幸せで彩られた日々でした。レンジャーの仲間たちや支えてくださった先生方と過ごしたかけがえのない日々も、7年生が見せてくれた色とりどりの笑顔も、村長として体験できた特別な経験も、全て私の大切な思い出となりました。3年間のレンジャーの経験はこれから進む道の大きな糧となったはずです。最後に、里山家族の間支えてくれた仲間たちにも、私たちの考えたプログラムをさらに素晴らしいものにして楽しんでくれた7年生にも感謝を伝えたいです。ありがとうございました。



 

里山家族を通して感じたこと・学んだこと

 

7年1組 島野 紗矢香

 

 はじめての顔合わせミーティングの時は緊張して、あまり喋れないかなと思っていたけど、ペアレンツのみりちゃんが話しかけてくれて、緊張がほぐれて、気がついたら笑顔でいられるようになっていました。先生方やハイスクールの方達が「コロナ禍でもできるように」と頑張って考えてくれた里山家族というプログラムで、あまり関わることのなかった先輩の方たちと関わることができて、そのうえで、先輩の方たちだけではなく、前よりもっと7年生とも仲良くなれたかなと思います!

 今回の里山家族のテーマ「彩」について、私は、自分の色やみんなの色を今回の里山を通して見つけることができたと思います。普段あまり喋らない子とも喋ることができ、その子のことやもともと友達だった子のこともより深く知ることができ、とても良かったと思います!全然3日じゃ短かったです。

 私は今回里山キャンプを企画してくれた先輩の方たちのように後輩を引っ張っていけるような人になりたいと思います💪本当に素敵な企画ありがとうございました!すごく楽しかったです😍😍

 

7年2組 土居 真衣加

 里山家族は、それぞれのプログラムがとてもおもしろかったです。どのプログラムも取り組んでいる時はもちろん、やり終えた後に大きな充実感がありました。
 私自身が成長した部分は、「人との関わりを持ちたいな」と思えるようになってきたことです。「私もこんな先輩になりたいな」と思いましたし、違うクラスの子達と話したり、仲良くなれるきっかけにもなりました。
 このキャンプを経験して、人見知りせず、色んな人と喋って友だちになることを目標にSISの一員としてこれからも頑張ってきたいと強く感じました。

 

7年3組 清水 謙

 

 まずは、ペアレンツさんには大感謝です!!僕たちを全力で支えるために、長い間、準備などを頑張ってくれたり、僕らが楽しめるような素晴らしいプログラムを考えてくれたりしてくれました。ありがとうございます、そしてお疲れ様です!!

 次に、先生方や村長さんや女房さんに大感謝です!村長さんには、楽しい三日間にするために長い間楽しませてくれたり、面白い司会をして、プログラムを進めていってくれたりしてくれました。女房さんは、困ったときに助けてくれたり、追加の説明など、とてもわかりやすい説明をしてくれました。先生方は、里山キャンプの準備や、里山キャンプを盛り上げてくれました。皆さん、ありがとうございます、とても楽しい三日間になりました!!

 そして、ファミリーのメンバーとして協力してくれた仲間にも大感謝です!お互い助け合ったり、彩りを一緒に見つけてくれました!みんな、本当にありがとう!楽しい三日間になったよ!

 里山で楽しかったことは、すべてです!!特に、1日目の宝探しや、2日目のインターセプターです。これらの活動では、皆と色々な彩りを見つけることができました。今までやってきたプログラムに彩りがすべてあったと思います。どんなプログラムでも、色んな人の個性を知り、それを理解する。さすが高校生だなと感動しました。実は、僕は素晴らしく輝いている高校生の姿を見て、ペアレンツになりたいと思いました!

 成長した部分は、5リスペクトや、一人一人の個性を知る大切さを知りました。また、「皆の個性を知った上で仲良くなることも社会人になる上で大切」だと思いました。

 SISでの今後の目標は、里山キャンプで学んだことを活かして、学校でまだ話したことの無い友達に自分から声をかけてみたり、今いる大切な友達ともっと仲を深めてみたりしてみたら、もっと楽しい学校生活になると思いました。もし、里山キャンプで知り合った人に出会ったら自分から声をかけようと思いました。

 

皆さん、体に気をつけて楽しい夏休みを!!  サイサーイ!! (彩彩ー!)

 

7年4組 井上 夏花

 

 みんなそれぞれの彩を見つけることが出来てとっても楽しかったです!

高校生の人達が一生懸命計画してくれたのでとても心地よく過ごすことができました

ありがとうございました!

 

里山家族・Field Rangers メインディレクター 宗正 久志