関西学院「学びの連鎖」がここに、「AI活用プログラミングワークショップ2026」を開催しました
身の回りにあるものを、AIはどのように見分けているのでしょうか。
今年で9回目を迎える、関西学院の「AI活用プログラミングワークショップ」では、AIの技術に触れながら、子どもたちが自ら考え、プログラミングを通してアイデアを形にする体験の場を提供しています。今年度のテーマは「AI活用 by “画像認識”」。AIが画像から特徴を捉え、ものを識別する仕組みを学びながら、その技術を活用したプログラムづくりに挑戦しました。
AIの「見る」を、プログラミングで体験する
私たちは、写真や映像を見るだけで、そこに何が写っているのかを自然に理解できます。一方、AIはどのようにして画像に写るものを見分けているのでしょうか。
画像認識は、AIが画像に含まれる特徴やパターンを捉え、対象を識別する技術です。スマートフォンのカメラや顔認証、身近な製品の識別など、さまざまな場面で活用されています。
今回のワークショップでは、こうした技術を知識として学ぶだけでなく、実際のプログラミングに取り入れることで、AIの可能性を体験的に探ります。「画像を認識できるなら、こんなこともできるのでは?」という気づきが、子どもたちの新たな発想につながっていきます。
大学生と中高生がつくる、学びの連鎖
このワークショップは、関西学院大学副学長・巳波教授の監修のもと、大学生と千里国際中等部・高等部の「プログラミングプロジェクトチーム」の生徒たちが力を合わせて企画しました。大学生と中高生が協力し、小学生がAIやプログラミングに親しみながら、自分なりのアイデアを実現できるよう、企画や教材の準備に取り組みました。
大切にしているのは、技術を一方的に教えるのではなく、参加する子どもたち自身が考え、試し、工夫すること。思いどおりに動かないときも、原因を探して改善するプロセスが学びになります。
教える側にとっても、相手に伝わる言葉を選び、目の前の疑問に一緒に向き合うことは、自分自身の理解を深める機会です。世代の異なる参加者がそれぞれの視点を持ち寄ることで、学び合いの輪が広がっていきます。
「認識できる」から「活用できる」へ
画像認識の面白さは、AIがものを見分けられることだけではありません。その機能をプログラムに組み込むことで、新しい遊びや便利な仕組みを生み出せることにもあります。
例えば、カメラに映ったものを判定してキャラクターの動きを変えたり、特定のものを見つけるとゲームが進行したりするなど、画像認識はさまざまなアイデアの出発点になります。
こうした仕組みを考えるうえで重要なのは、AIに何を認識させるかだけでなく、認識した結果をどのように使うかという視点です。どんな場面で役立つのか、どうすればもっと面白くなるのか。子どもたちは技術を使う側の視点に立ち、自分ならではの発想をプログラムへとつなげていきます。
また、AIはいつでも正しく認識できるわけではありません。画像の明るさや写り方などによって、結果が変わることもあります。予想と異なる結果に出会うことも、AIの特性を知り、よりよい仕組みを考える大切な学びです。
一人ひとりのアイデアが、次の学びにつながる
AI活用プログラミングの魅力は、同じ技術を使っていても、考え方や工夫によって異なる作品が生まれることです。画像認識という共通のテーマから、どのようなアイデアが生まれ、どんな作品へと発展していくのか。子どもたちの自由な発想が、AIを身近な存在へと変えていきます。
関西学院では、大学生が中高生と協働し、中高生が小学生の学びを支える取り組みを通じて、知識や経験が次の世代へと受け継がれる機会を大切にしています。学ぶ人が、やがて誰かに教える人になる。その循環は、技術を身につけることにとどまらず、他者と協力し、新しい価値を生み出す力を育むことにもつながります。
AI技術が身近になるこれからの時代に求められるのは、技術を知ることだけでなく、それをどう活用するかを自分で考える力です。
関西学院では今後も、大学・中高・地域の連携を通じて、子どもたちの好奇心と創造力を育み、新たな学びの可能性を広げていきます。

















